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いつも自然体 ストレスもなく
安佐北地区 日隈眞理子さん
頑張る保護司
2022.11.27
まずは黙って話を聞いてあげる
保護司にとって大事なこと? そうねえ、「受け入れる心」かな。ああだこうだと話しかけるよりは、まずは黙って話を聞いてあげること。担当したのは少年たちがほとんどで、どうやったら団地にあるわが家に抵抗なく入ってこられるかをあれこれ考えてきました。犬や猫を飼っていると男の子も結構、触れ合って遊んでくれるし、帰りは犬の散歩も兼ねて団地の曲がり角まで送っていく。そうしたありふれた日常こそが、心の落ち着きにつながるはずです。

話題に困ったら頭の形を褒める
男の子が家に来たらリビングに座らせてお茶と茶菓子を出します。向こうが話したがらないことは、こちらも何も聞ききません。そうして淡々と時間が過ぎ、帰るころにお菓子が余っていたら「妹さんにもあげてね」と持たせるのがポイントでしょうか。そう言えば、ウンともスンとも言わない子がいてね、ある日、ちょうど散髪していたので「あなた、頭の格好がいいね」と褒めたら、ニヤッと笑ったね。ぼそぼそであれ、互いの感覚が伝わり合えばいいんです。

居場所でなくても逃げ場所でいい
かつて対象者は自分の子どもほどの世代だったのですが、今ではほとんど孫世代ですね。それで最近、思うんです。親と衝突した子どもが祖父母のところに駆け込んでくるように、保護司は対象者の「居場所」にならなくても「逃げ場所」になればいいんだと。これまで私が担当した案件は幸いにも、大抵うまくいきました。たわいのない会話であれ、常に自然体で相手と接してきたのがよかったのでしょうか。実はこれまで、ストレスを感じたことがないんです。