女性の仲間 もっと増やしたい - 広島県保護司会連合会(広島市)

お知らせトピックス

女性の仲間 もっと増やしたい

西地区 住本惠子さん

頑張る保護司

2022.11.27

話したくても話せない母親たち

遅くに結婚した私は子どもがいません。子どもの心理はよく分からない。少年を多く担当してきましたが、彼らの親になろうと思ってもなれるわけではありません。でもかえって、それがよかったみたい。私には心を許し、親には言えないことも素直に話してくれます。それと驚いたのは彼らの母親のことです。自分の子について周囲に固く口を閉ざしてきたものの、やっぱり誰かに話を聞いてほしい。そこに気づいてからは意識的に、相談相手になるよう心がけています。

少年たちから信頼されるには

学校、鑑別所、簡易裁判所と周囲の大人にあれこれ言われ続けた彼らは、決して大人を信用していません。保護司もそんな大人の一人です。最初に「守秘義務があるから信用して」と説明しますが、なかなか信じてくれない。でも大事なのはやはり守秘義務です。親にも言わないと約束したら、守る。その子の人生を抱え込むようなケースもあって、秘密を守るのは結構しんどいです。でも頑張って信頼関係を築けば、
一人の少年の素晴らしい成長に立ち会えるんです。

決して楽じゃない。でもね…

「保護司、やろうよ」と知り合いを誘ってきました。
「対象者を家に招き入れるんでしょ」などと敬遠されることが多いですね。けれども、担当した少年に彼女ができ、結婚し、子どもができたと報告に来る。心から「よかった」と思い、充実感を覚える瞬間です。
やってみなければ分からないでしょうが、この「大変だけどやりがいがある」保護司をもっと多くの女性に体験してほしい。守秘義務もあって「隠れた存在」の保護司ですが、もっと認知度を高めたいですね。

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